2017年07月03日

コンピューター上のやり取りでマインドフルネスは逆効果


コンピューターを使った交渉や2人での意思決定ではマインドフルネスは逆効果である、という研究があります。

Grapendorf, J., Sassenberg, K., & Landkammer, F. (2017). Mindfulness is detrimental to performance in computer-mediated interdependent tasks. Computers in Human Behavior, 74, 1-6. doi:10.1016/j.chb.2017.04.023.

ドイツ、テュービンゲンのライプニッツ知識メディア研究センター(Leibniz-Institut für Wissensmedien)、チュービンゲン大学の研究者による論文です。

マインドフルネスは対面での交渉や意思決定を向上させるといわれています。では、コンピューターを媒介とした相互協調課題ではどうでしょうか?この疑問に答えるため2つの実験が行われました。

研究1では、統制群と比較して、マインドフルネス群の方がコンピューターを使った交渉事のシミュレーションで結果が芳しくありませんでした。続きを読む

スポンサードリンク

posted by マーキュリー2世 at 20:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | (マインドフルネス)瞑想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

震災で向社会的な職業が人気になる

震災を経験した人には消防士や学校の先生、ソーシャルワーカーなど向社会性の高い職業への求職者や就業者が多いという研究があります。

Oishi, S., Yagi, A., Komiya, A., Kohlbacher, F., Kusumi, T., & Ishii, K. (2017). Does a Major Earthquake Change Job Preferences and Human Values?. European Journal of Personality, 31(3), 258–265. DOI: 10.1002/per.2102.

アメリカのバージニア大学心理学研究室の大石繁宏正教授、神戸大学大学院人文学研究科の八木彩乃氏、神戸大学大学院人文学研究科の石井敬子准教授、広島大学総合科学部・大学院総合科学研究科の小宮あすか准教授、ドイツ日本研究所専任研究員、経営・経済領域リーダーのフローリアン・コールバッハ氏、京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻の楠見孝教授による論文です。

自然災害が人間の価値観や仕事の選好に与える影響を調べた研究です。

研究1では、時間横断的解析法を用いて、日本の都市9か所で12年間にわたる求職データを分析しました。その9か所とは、神戸市、西宮市、明石市、高槻市、京都市の関西圏5市と町田市、千葉市、川崎市、藤沢市の関東圏4市でした。その結果、1995年の阪神・淡路大震災の後に、向社会的な職業の人気が高まりました。特に震災被害に遭った都市で顕著でした。

なお、研究1での向社会的な職業とは、幼稚園の先生、ソーシャルワーカー、消防士のことでした。小学校の先生や看護師など、他にも向社会的な職種はありますが、それらは県や民間セクターレベルのことで、仕事に関するデータが公に公開されていませんでした。続きを読む

スポンサードリンク

posted by マーキュリー2世 at 15:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする