2017年10月30日

誇大自己愛が強いとFacebook中毒が重篤になるメカニズム


今回は、誇大自己愛が強い→称賛欲求や所属欲求が高い→Facebook中毒が重篤という媒介関係を見出した研究を取り上げます。

Casale, S., & Fioravanti, G. (2018). Why narcissists are at risk for developing Facebook addiction: The need to be admired and the need to belong. Addictive Behaviors, 76, 312-318. doi:10.1016/j.addbeh.2017.08.038.

イタリアのフィレンツェ大学健康科学研究室心理学精神医学ユニットの研究者2名による共著論文です。

自己愛が高い人は問題のあるSNS使用をしがちであるとされます。今回は、そのメカニズムをFacebook中毒に関して調べた研究です。具体的には賞賛欲求と所属欲求が背景にあると考え、検証しました。

質問紙への回答者は535人の大学生。女子大生が50.08%で、平均年齢は22.70 ± 2.76歳。

質問紙調査で、誇大自己愛、過敏自己愛、Facebook中毒症状、称賛欲求、所属欲求を定量化しました。続きを読む

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2017年10月22日

ナルシストはマインドワンダリングの内容も自己愛色が強い


ナルシストは課題に集中していない「心ここにあらずの状態(マインドワンダリング状態)」になることが多いという研究があります。さらにナルシストのマインドワンダリングの内容は、自己に関わるものだと、ポジティブレベルが高く、ネガティブレベルが低く、過去のことが少なく、将来のことが多く、これは相対的な認知負荷が高くない時に限ります。

Kanske, P., Sharifi, M., Smallwood, J., Dziobek, I., & Singer, T. (2017). Where the narcissistic mind wanders: Increased self-related thoughts are more positive and future oriented. Journal of Personality Disorders, 31(4), 553-566. doi:10.1521/pedi_2016_30_263.

ドイツのマックス・プランク研究所人間認知脳科学部門社会神経科学研究室、ベルリン・フンボルト大学ベルリン精神脳科学科大学、イギリスのヨーク大学心理学研究室の研究者による論文です。

精神障害の診断や治療を受けたことがない135人が参加(女性89人,平均年齢30.3歳,SD = 10.7)。後に述べるCRT課題だけを受けた群が75人(女性50人,平均年齢29.4歳,SD =10.3)。CRT課題と後述するWM課題の両方を受けた群が60人(女性39人,平均年齢31.5歳,SD = 11.1)。続きを読む

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