2017年11月12日

見つめられると笑顔になる

他者から見つめられると、たとえ自分がその人に視線を向けていなくても、笑顔を作る頬骨筋の活動が高まる、という研究があります。

Hietanen, J. K., Helminen, T. M., Kiilavuori, H., Kylliäinen, A., Lehtonen, H., & Peltola, M. J. (2018). Your attention makes me smile: Direct gaze elicits affiliative facial expressions. Biological Psychology, 132, 1–8. doi:10.1016/j.biopsycho.2017.11.001.

フィンランドのタンペレ大学社会科学/心理学部人間情報処理研究室の研究者による論文です。

直視された時の感情反応がポジティブなのかネガティブなのか調べることを目的とした実験を実施。そのために、顔面筋の反応と皮膚コンダクタンス反応を計測。顔面筋の計測にEMG(筋電図)を使用。

その結果、刺激の顔が逸視よりも直視で、頬骨筋の反応が高くなりました。これは、参加者自身の視線が刺激顔に向けられている時でも、直接刺激顔を見ていない時でも生じました。頬骨筋とは、笑顔を作る時に働く顔面筋肉のことで、これが活発だということは、(潜在的)ポジティブ感情を喚起していることを示唆します。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 12:25 | Comment(0) | 社会心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

Q&Aサイトでのネガティブな告白は罪悪感から解放されるため


Q&Aサイトでのネガティブな事柄に関する自己開示は罪悪感から解放されるためだという研究があります。ただし、このことを直接立証したのではなく、あくまでも間接的なエビデンスが得られたというレベルの話です。

具体的には、罪悪感を弱める回答がベストアンサーに選ばれたり、他のユーザーから罪悪感を低下させるような回答を受けると、罪滅ぼしとなる向社会的行動(他者の質問への回答)が低下するという結果が得られました。後者は、罪悪感を低下させるような回答を受けて罪悪感が下がると、罪滅ぼしをする必要性が薄れ、向社会的行動が低下するというメカニズムが想定されました。

Levontin, L., & Yom-Tov, E. (2017). Negative Self-Disclosure on the Web: The Role of Guilt Relief. Frontiers in Psychology: Personality & Social Psychology, 8:1068. doi: 10.3389/fpsyg.2017.01068.

イスラエル・ハイファ地区のイスラエル工科大学産業工学マネジメント研究室、イスラエル・ヘルツリーヤのイスラエルマイクロソフト研究開発センター(R&D Center)の研究者による論文です。

データセットの準備:Q&Aサイト、Yahoo!知恵袋の英語版であるYahoo Answersで罪悪感を意味する“guilt”や “guilty”が入った質問を検索し、984個の質問を抽出。「CrowdFlower」というクラウドソーシングサービスの協力者5名による判定で、個人的な罪悪感とは関係のない質問を除外。個人的罪悪感かどうかの判定結果が4人以上の協力者で一致した質問は79%。最終的に個人的罪悪感に関する質問が437個残りました。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | インターネット心理学(SNS等を含む) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする