2018年02月19日

共感は感情が先か?認知が先か?

共感には感情的側面と認知的側面がありますが、いったいどちらが先なのでしょうか?この疑問に挑んだ研究を取り上げます。

Israelashvili, J., & Karniol, R. (2018). Testing alternative models of dispositional empathy: The Affect-to-Cognition (ACM) versus the Cognition-to-Affect (CAM) model. Personality & Individual Differences, 121, 161-169. doi:10.1016/j.paid.2017.09.036.

イスラエルのテルアビブ大学心理学部、オランダのアムステルダム大学社会心理学研究室の研究者による共著論文です。

共感には感情的共感と認知的共感があります。感情的共感とは他者の苦境に対して自動的に起こる感情的反応で、認知的共感とは他者の視点に立って彼/彼女の心理を理解することです。では、どちらが先なのでしょうか?続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 16:45 | Comment(0) | 感情心理学・情動心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

ルーチン課題は仕事の活力となる

ルーチン課題は仕事の活力となるという研究があります。決まりきったことは退屈に思われるかもしれませんが、良いこともあるのです。

Ohly, S., Göritz, A. S., & Schmitt, A. (2017). The power of routinized task behavior for energy at work. Journal of Vocational Behavior, 103, 132-142. doi:10.1016/j.jvb.2017.08.008.

ドイツのカッセル大学経済学研究所、フライブルク大学心理学研究所の研究者による論文です。

ルーチン課題行動とは、安定した状況での反復的な実行を通して形成されるものです。資源保全モデル(Conservation Of Resources model,CORモデル)や統御理論(Control Theory,CT)によると、ルーチン課題行動は、従業員が仕事の要求に対処するのに役立ちます。そこで、本研究では、ルーチン課題が活力を予測するかどうか調べることを目的とした研究を2種類行いました。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 22:25 | Comment(0) | 感情心理学・情動心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月23日

セロトニン濃度が高いと友達との幸福共有効果が低い


セロトニン濃度が高いほど、友達との幸福共有効果が低いという研究があります。具体的には、唾液中セロトニン濃度が高いほど、自分も友達も目標を達成しても幸せはそんなに高くないと思うのです。また、唾液中セロトニン濃度が高いほど、共感の内の視点取得が低いという結果も得られました。

Matsunaga, M., Ishii, K., Ohtsubo, Y., Noguchi, Y., Ochi, M., & Yamasue, H. (2017). Association between salivary serotonin and the social sharing of happiness. PLoS ONE, 12(7): e0180391. doi:10.1371/journal.pone.0180391.

愛知医科大学医学部衛生学講座の松永昌宏講師、神戸大学大学院人文学研究科・文学部文化心理学研究室の石井敬子准教授、同大学同研究室の越智美早修士課程(OB)、同大学進化社会心理学研究室の大坪庸介准教授、同大学社会動態専攻の野口泰基准教授、浜松医科大学医学部精神医学講座の山末英典教授による論文です。

参加者は、セロトニン系に作用する向精神薬を服用していない神戸大学の大学生213名(平均年齢19.26歳,範囲18〜25歳)。男子学生100名、女子大生112名、性別不明1名。ただし、気分が悪くなったり、質問紙への回答が不完全だったりなどの理由で全員のデータを解析したわけではありません(質問紙への回答が不十分な場合は残りの回答をデータ解析に使った場合もあり)。女性の平均年齢は19.036歳、男性の平均年齢は19.500歳と、男性の方が有意に年齢が高くなりました。女性のBMIの平均値は20.252、男性のBMIの平均値は20.948と、男性の方が有意に高くなりました。続きを読む

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