2018年01月08日

悲しみでストレス下でも攻撃行動の抑制ができるようになる


ストレス下では情動制御は上手くいかないものです。これはストレスで情動制御に必要な認知制御が難しくなることが一因だと考えられます。まさに、情動制御が要求されるストレス下でこそ、トップダウン式の情動制御ができなくなるわけです。そこで、認知制御に頼らない「情動による情動制御」ができるという研究を以前、私の別のブログ『緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー』の記事「恐怖は怒り感情の低下を抑えるが、攻撃行動には影響しない」で取り上げました。今回はその続編です。

Zhan, J., Wu, X., Fan, J., Guo, J., Zhou, J., Ren, J., Liu, C. & Luo, J. (2017). Regulating Anger under Stress via Cognitive Reappraisal and Sadness. Frontiers in Psychology: Emotion Science, 8:1372. doi: 10.3389/fpsyg.2017.01372.
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posted by マーキュリー2世 at 15:53 | Comment(0) | 心理療法、臨床心理学、精神医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

悪魔を信じる者はメンタルヘルスが悪化しやすい

悪魔を信じる者はメンタルヘルス(精神的健康)が悪化しやすいという研究があります。

Nie, F., & Olson, D. V. A. (2016). Demonic Influence: The Negative Mental Health Effects of Belief in Demons. Journal for the Scientific Study of Religion, 55(3), 498–515. DOI: 10.1111/jssr.12287.

アメリカのパデュー大学社会学研究室の研究者2名による共著論文です。

多くの宗教伝統には、悪魔や邪悪な力が実在するという信仰があります。先行研究では、死後の世界(来世)のような慰めとなる信仰はメンタルヘルスに良いことが示唆されていました。しかし、邪悪な超自然的力を信じる影響についてはまだよく分かっていません。そこで、悪魔を信じることとメンタルヘルスの関係を調査しました。続きを読む

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2017年08月28日

季節性感情障害者に菜食主義者が多く、菜食主義者に季節性感情障害者が多い


季節性感情障害(季節性情動障害)の人にベジタリアン(菜食主義者)が多く、ベジタリアンに季節性感情障害の人が多いという研究があります。

Meesters, A. N. R., Maukonen, M., Partonen, T., Männistö, S., Gordijn, M. C. M., & Meesters, Y. (2016). Is There a Relationship between Vegetarianism and Seasonal Affective Disorder? A Pilot Study. Neuropsychobiology, 74(4), 202-206. doi:10.1159/000477247.

オランダのフローニンゲン大学行動科学研究室、同大学時間生物学ユニット、フローニンゲン大学医療センター精神医学大学センター、フィンランドの国立健康福祉センター(National Institute for Health and Welfare,THL)公衆衛生解決策研究室の研究者による論文です。

食物摂取には季節によってパターンがあり、特に季節性感情障害の人で顕著です。栄養選択の1つにベジタリアン的な食事があり、今回は菜食主義と季節性感情障害の関係を調べることを目的としました。続きを読む

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