2017年09月24日

なぜ広告の時計の時刻は10時10分なのか?

皆さん、お気づきでしょうか?実は広告に登場する時計は時刻が10時10分ぐらいの時間帯になっていることが多いんです。試しにAmazonの時計商品を見てみてください。例外はあるものの、時計の針が10時10分ぐらいの時刻にセットされていることがほとんどです。これは1950年代からの商習慣です。ただ、デジタル時計だと、10時10分以外の時刻も散見されますが。

Amazonの腕時計カテゴリー
Amazonでアナログ時計を検索
Amazonでデジタル時計を検索

いったいこれはなぜなのでしょうか?という疑問に挑んだのが今回の研究です。結論から言えば、時計の針が10時10分を指していると、ポジティブ情動を喚起し、購買意図を高めるとの結果が得られました。しかも、10時10分の時計は笑顔に似ていると感じられるのです。

Karim, A. A., Lützenkirchen, B., Khedr, E., & Khalil, R. (2017). Why Is 10 Past 10 the Default Setting for Clocks and Watches in Advertisements? A Psychological Experiment. Frontiers in Psychology: Cognitive Science, 8:1410. doi: 10.3389/fpsyg.2017.01410.

ドイツのSRH Fernhochschule The Mobile University(モバイル大学)予防衛生心理学研究室、チュービンゲン大学精神医学心理療法研究室、ジェイコブス大学ブレーメン校神経心理学研究室、エジプトのアシュート大学病院神経精神医学部門、アメリカのラトガース大学ニューアーク校分子行動神経科学センター行動神経科学大学院課程の研究者による論文です。

〇実験1続きを読む

スポンサードリンク

posted by マーキュリー2世 at 23:16 | Comment(0) | 消費者心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月02日

数量限定広告は人を攻撃的にさせる

数量限定品というものが世の中にありますね。今回は、数量限定広告は人を攻撃的にさせるという研究です。

Kristofferson, K., McFerran, B., Morales, A. C., & Dahl, D. W. (2017). The Dark Side of Scarcity Promotions: How Exposure to Limited-Quantity Promotions Can Induce Aggression. Journal of Consumer Research, 43(5), 683-706. DOI:10.1093/jcr/ucw056.

アメリカのアリゾナ州立大学W. P. キャリー・ビジネススクールマーケティング研究科、カナダのサイモンフレーザー大学ビーディー経営学科、カナダのブリティッシュコロンビア大学バンクーバー校サウダー経営学科マーケティング行動科学部門の研究者による論文です。

本研究の目的は、商品の数に限りがあるというプロモーション方略が人の攻撃性に与える影響を調べることとしました。攻撃性は行動上の指標をとり、研究は7つ実施しました。続きを読む

スポンサードリンク

posted by マーキュリー2世 at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

手を洗うと嗜好食品を選択するようになる

嗜好性の高い美味しい物(hedonic food)を食べた後に手を洗うと罪悪感が低下する、食べ物の選択をする前に手の洗浄を行うと嗜好食品を選択するようになるという研究があります。好きな食べ物が高カロリーなら、手を洗うことはダイエットに有害ですね。

Martins, C. M., Block, L. G., & Dahl, D. W. (2015). Can Hand Washing Influence Hedonic Food Consumption?. Psychology & Marketing, 32(7), 742-750. DOI: 10.1002/mar.20814.

アイオナカレッジ(アイオナ大学)、バルークカレッジ(バルーク大学)、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)の研究者らによる論文です。

○背景と目的

手洗い行動は道徳分野での研究がおこなわれています。たとえばマクベス効果(macbeth effect)というものがあります。マクベス効果とは自分の道徳的不純さが顕著になると、身体を洗うことを求めるという現象のことです。たとえば、過去に行った非倫理的な行為を思い出した後に消毒液を選択することが多くなるといった事象はマクベス効果にあたります。

しかし、洗浄行動は道徳分野以外にも何らかの影響を及ぼすのでしょうか?本研究では手を洗うことで消費者行動、具体的には嗜好食品の消費に与える影響を調査しました。続きを読む

スポンサードリンク

posted by マーキュリー2世 at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする