2013年12月06日

エゴ・レジリエンス・利他性・率直性が高く、怒り・敵意が低いほどプラセボ効果が生じやすい

ミシガン大学の分子行動神経科学研究所らの研究チームは性格によってプラセボ効果の出現しやすさが異なることを発見し、Nature系列誌に論文を公開しました。

プラセボ効果とは偽薬効果のことで、本来なら効き目がないはずの投与物で症状が緩和される現象のことをいいます。

以下の研究論文です。

Peciña, M., Azhar, H., Love, T. M., Lu, T., Fredrickson, B. L., Stohler, C. S., Zubieta, J. K. (2013). Personality Trait Predictors of Placebo Analgesia and Neurobiological Correlates. Neuropsychopharmacology, 38(4), 639-646. doi:10.1038/npp.2012.227.

自我回復力(自我弾力性)、利他性、率直さが高く、怒り・敵愾心(敵意)が少ないほどプラセボでも痛みが緩和されるとの結果が得られています。

これらの性格特性でプラセボ鎮痛作用の個人差の25%を説明できました。

プラセボ鎮痛作用が大きい人は偽薬投与で前帯状皮質膝下部、背側前帯状皮質、眼窩前頭葉、島皮質、側坐核、扁桃体、中脳水道周囲灰白質でμ-オピオイド受容体が作動しやすかったようです。

内因性オピオイド(βエンドルフィンやエンドモルフィン)がμ-オピオイド受容体に結合して鎮痛作用を発揮しますから、基本的メカニズムは通常と変わらないのでしょう。

特に、背側前帯状皮質や中脳水道周囲灰白質での内因性オピオイドの放出が、プラセボ鎮痛作用の強さと相関しました。

俗にストレスホルモンと呼ばれるコルチゾール濃度の減少もプラセボ投与で生じ、痛み緩和度と相関しました。

痛みは咬筋(咀嚼筋)に高張生理食塩水を注射して引き起こしています。

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posted by マーキュリー2世 at 14:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | プラセボ効果(プラシーボ効果) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする