2017年03月27日

物ではなく経験をプレゼントした方が対人関係が良くなる


物を買うより経験を買う方が幸せになれるといわれます(Van Boven & Gilovich, 2003)。では、ギフト(贈り物)の場合はどうでしょうか?ギフトでも相手に物をあげるより経験をあげる方が効果的なのでしょうか?

ところで、ギフトの役目はなんといっても、贈る者と受け手の人間関係を円滑にすることにあります。したがって、今回ご紹介する論文では、ギフトが対人関係の強さに与える影響を「物ギフト」と「経験ギフト」で比較検証しました。対人関係の強さはギフトの受け手の視点で調査しました。

Chan, C., & Mogilner, C. (2017). Experiential Gifts Foster Stronger Social Relationships than Material Gifts. Journal of Consumer Research, 43(6), 913-931. doi:10.1093/jcr/ucw067.

カナダのトロント大学スカーバロー校経営学科、カリフォルニア大学ロサンゼルス校アンダーソン経営大学院の研究者2名による共著論文です。続きを読む

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2017年03月06日

援助希求者は人助けにかかる労力を過小評価している


助けを求める人は実際に援助の手を差し伸べる人の労力を過小評価しているという研究があります。これは援助者が相手を助けられなかった時に感じるであろう嫌な気分、特に罪悪感を援助希求者が評価できないことが原因の1つです。

Newark, D. A., Bohns, V. K., & Flynn, F. J. (2017). A helping hand is hard at work: Help-seekers’ underestimation of helpers’ effort. Organizational Behavior & Human Decision Processes, 139, 18-29. doi:10.1016/j.obhdp.2017.01.001.

フランスのHEC経営大学院(HEC Paris)、アメリカのコーネル大学、スタンフォード大学の研究者達による論文です。

本研究の目的は、援助希求者が援助者の労力をどれだけ正確に評価できるかを調べることとしました。

Study 1〜4を通して、援助希求者が予想するよりも援助者は援助に多大な労力を払っているという結果になりました。Study 2において、人は他者の労力一般を過小評価するのではなく、他者を援助する時の労力だけを選択的に過小評価しているという結果になりました。続きを読む

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2017年02月20日

オキシトシンで集団での犯人当てゲームの成績が向上する


オキシトシンの鼻孔投与で集団での犯人当てゲームの成績が向上するという研究があります。これは、オキシトシンで1人だけ知っている情報が皆で共有される割合が高くなることが(部分的な)原因となります。

De Wilde, T. R. W., Ten Velden, F. S., & De Dreu, C. K. W.(2017). The Neuropeptide Oxytocin Enhances Information Sharing and Group Decision Making Quality. Scientific Reports, 7:40622. doi: 10.1038/srep40622.

オランダのアムステルダム大学心理学研究室、同大学実験経済学政治的意思決定センター、ライデン大学心理学研究所の研究者による論文です。

最終的にデータ解析したのは114人(女性78人,平均年齢21.63歳,年齢の標準偏差3.36)。114人で3人1組のグループを作りました。114÷3=38グループとなりました(実際には41のグループが実験に参加したのですが、課題遂行が適切にされなかった3グループを除外していました)。

38グループ(実際には41グループ)を以下の2群にランダムに割り当てました。二重盲検法でした。
・プラセボ群(57人,19グループ):プラセボ(偽薬)を鼻孔投与
・オキシトシン群(57人,19グループ):オキシトシン(シントシノン点鼻薬)24 IUを鼻孔投与

実験課題は隠れたプロフィール課題(hidden profile task)を使用。隠れたプロフィール課題とは、集団で問題解決を適切に行うために、個人に特有の情報が集団で共有される必要がある課題のことです。情報にはグループメンバー全員が知っているものと個々のメンバーしか知らないものとがあります。続きを読む

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