2014年05月17日

母親と赤ちゃんは心拍の同期が強い

母親と赤ちゃんは心拍の同期が強い、感情や声が同期しているほど、心拍も類似するようになるという論文があります。

Feldman, R., Magori-Cohen, R., Galili, G., Singer, M., & Louzoun, Y. (2011). Mother and infant coordinate heart rhythms through episodes of interaction synchrony. Infant Behavior & Development, 34(4), 569-577. doi:10.1016/j.biopsych.2012.06.011.

ラマト・ガン(イスラエル)のバル=イラン大学心理学部等の方々の研究です。

母親と3カ月齢の赤ちゃんの交流を観察しました。その際に母親と子どもから心電図(ECG)で心拍を計測しました。視線や感情、声も計測しました。

その結果、母親と赤ちゃんの心拍のずれは1秒以内に収まることが判明しました。これは感情や声が同期している時に顕著でした。

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2014年04月01日

小児期のトラウマが女の子の出産を増加させる

小児期のトラウマが女の子の出産を促し、その原因の1つにPTSDの症状が考えられるという論文があります。

Kaitz, M., Rokem, A. M., Mankuta, D., Davidov, M., & Faraone, S. V. (2013). Exposure to childhood traumas ups the odds of giving birth to daughters. Archives of Women's Mental Health, 17(2), 159-166. DOI:10.1007/s00737-013-0394-3.

エルサレム(イスラエル)のヘブライ大学心理学部、ハダサヘブライ大学病院産婦人科、ヘブライ大学ソーシャルワーク社会福祉学部、アメリカのアップステート・ニューヨーク州立アップステート医科大学精神医学神経生理学部の方の論文です。

ストレッサーに曝された女性が産む子供の性別を調べた研究です。ここでのストレッサーとは小児期のトラウマ(外傷体験)、成人期トラウマ、慢性ストレッサー、最近の有害な出来事の4つです。

データが有効になった女性は225人で、前向き(prospective)研究です。
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2014年02月27日

子どもの認知の発達を促すのは、母乳ではなく、育児行動

母乳は子どもの頭脳の発達に良いとされています。たとえば、ハーバード・メディカルスクールやその関連施設、ボストン小児病院、ハーバード公衆衛生大学院が行った以下の研究論文によると、

Belfort, M. B., Rifas-Shiman, S. L., Kleinman, K. P., Guthrie, L. B., Bellinger, D. C., Taveras, E. M., Gillman, M. W., & Oken, E. (2013). Infant feeding and childhood cognition at ages 3 and 7 years: Effects of breastfeeding duration and exclusivity. JAMA Pediatrics, 167(9), 836-844. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.455.

1.母乳育児期間が長いほど、子どもが3歳になってからのピーボディ絵画語彙検査(Peabody Picture Vocabulary Test)の成績や7歳になってからのカウフマン式知能検査短縮版(Kaufman Brief Intelligence Test)の成績が良い(ただし、記憶や学習とは関連なし)

2.3歳での視覚運動能力は妊婦が1週間に一人前以下の魚類を食べるよりも、二人前以上の魚類を食べた方が高い(視覚運動能力はWide Range Assessment of Visual Motor Abilitiesで計測)

という結果が得られています。ところが、このたびおっぱいの子どもの認知の発達への効果は母乳そのものではなく、育児行動にあるという研究が発表されました。

Gibbs, B. G., & Forste, R. (2013). Breastfeeding, parenting, and early cognitive development. Journal of Pediatrics, 164(3), 487–493. doi:10.1016/j.jpeds.2013.10.015.

米国ユタ州プロボにあるブリガムヤング大学社会学部の研究です。

7500人の子どもの追跡調査(縦断的調査)です。

○調査結果

1.3カ月以上の母乳育児で育てられた子どもは3歳でのリーディングスキルが高い。

2.1.の結果は部分的に育児方式が認知的な支援をする家庭の結果である。

3.1.の結果は母乳育児をする母親の教育レベルが高いためである。続きを読む

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