2016年08月24日

ウィリアムス症候群の人はキャラ弁が理解できない?

ウィリアムス症候群という障害があります。ウィリアムス症候群とは、神経発達障害の一種で、その症状はエルフのような顔つき(妖精様顔貌)、結合組織異常、心臓疾患、高カルシウム血症などです。特に高い社交性を示すことが知られています。

ウィリアムス症候群の原因は7番染色体長腕(7q11.23)の微細欠失で、特にエラスチン(ELN)遺伝子の欠失が特徴的だとされています。7q11.23領域にはエラスチン遺伝子がありますが、それ以外にもLIMキナーゼ1(LIMK1)遺伝子などもあり、ウィリアムス症候群の病因に関わっているとされています。LIMK1遺伝子欠失は視空間認知障害との関連が指摘されています。なお、視空間認知障害はウィリアムス症候群の症状の1つです。言語能力は比較的高いと言われています。

ウィリアムス症候群の別名はウィリアムス-ボイレン症候群です。濁点を打ってウィリアムズ症候群、ウィリアムズ-ボイレン症候群と呼ばれることもあります。

さて、そんなウィリアムス症候群ですが、彼らは食材で顔を作るタイプの「キャラ弁」を認識するのが苦手であるという研究が発表されました。続きを読む

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2015年07月24日

妊婦がお腹をなでたり、童話・おとぎ話を聞かせると胎児が反応する

妊婦がお腹をなでなですると胎児の腕の動きが多くなり、童話・おとぎ話を読んで聞かせるとあくびの回数が減少するという研究が科学ジャーナル『プラスワン(プロスワン)』に掲載されました。特に成長している胎児(妊娠期間が長い胎児)の方が差が顕著に現れました。

Marx, V., & Nagy, E. (2015). Fetal Behavioural Responses to Maternal Voice and Touch. PLoS ONE, 10(6): e0129118. doi:10.1371/journal.pone.0129118.

イギリススコットランドのダンディー大学心理学部の研究チームによる論文です。

これから母親になる女性(expecting mothers)23人が参加。平均年齢は28歳(SD=3.97)で範囲は18〜35歳。妊娠期間は21週〜33週(平均は27週で、SD=4.07)。初産が12人。妊婦はリアルタイムの3D超音波計測をしながら以下の3条件をそれぞれ体験(被験者内計画)。

・ボイス条件:3匹のこぶた(Little Three Pigs)またはジャックと豆の木(Jack and the Beanstalk)を音読
・タッチ条件:腹部をなでなでする
・統制条件:手を身体の横において寝転がる続きを読む

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2015年02月22日

心の理論が発達している幼児は独裁者ゲームで他の子供との共有が少ない

心の理論が発達している幼児は独裁者ゲームで他の子供にものをあげる量が少ないという研究が科学雑誌『プラスワン』に掲載されました。

Cowell, J. M., Samek, A., List, J., & Decety, J. (2015). The Curious Relation between Theory of Mind and Sharing in Preschool Age Children. PLoS ONE, 10(2): e0117947. doi:10.1371/journal.pone.0117947.

アメリカのイリノイ州にあるシカゴ大学心理学部&経済学部、ウィスコンシン大学マディソン校消費者科学部の研究者らによる論文です。

3〜5歳児98人(女児が53人)が参加。平均年齢は51.7か月齢(SD=6.49)、彼ら就学前児童はシカゴに住む子供達で、社会経済的地位(socioeconomic status:SES)が低い家庭が多く、白人が13.6%、アフリカ系アメリカ人が50.5%、ヒスパニック系が35.8%と人種的に多様な実験参加者となりました。

心の理論課題として誤信念課題を使用。これは以下の論文(Wimmer & Perner, 1983)の誤信念課題。具体的な実験手続きは以下の通り。子供の性別に応じてサリーかスティーブンかどちらかのパペット人形を使用。彼/彼女がボールを隠して、部屋を去り他のパペット人形(アン/アダム)が他の場所にボールを移し、サリー/スティーブンが帰ってきて、彼/彼女はどこを探すか?という問題。アン/アダムがボールを移動させる前の場所を回答したら正解。

Wimmer, H., & Perner, J. (1983). Beliefs about beliefs: Representation and constraining function of wrong beliefs in young children’s understanding of deception. Cognition, 13(1), 103–128. doi:10.1016/0010-0277(83)90004-5.

シャアリング(共有行動)の行動評価のために独裁者ゲームを使用。子供に6つのスティッカーをあげて、好みかどうかを質問。好みでなかったら別のものに変更。それからスティッカーを貰う機会のない子供にスティッカーをあげてもいいよと教示。他の子供にあげたスティッカーの枚数がシャアリングの指標。続きを読む

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