2017年04月10日

中間の選択肢を選ぶ人が多い国はIQが高い

質問に対する回答で中間の選択肢を選ぶ人が多い国はIQが高い、という研究があります。性格との関係もあるようです。

Minkov, M. (2017). Middle responding: An unobtrusive measure of national cognitive ability and personality. Personality & Individual Differences, 113, 187-192. doi:10.1016/j.paid.2017.03.041.

ブルガリアのヴァルナ経営大学、フィンランドのイティム・インターナショナル(itim International)の研究者による単著論文です。

反応スタイルは、心理学や社会学の研究で問題となります。ここでの反応スタイルとは、質問項目の内容によらず、質問に似たような回答をする傾向のことです。異なる文化には異なる反応スタイルがあると考えられることから、比較文化研究においては重大な問題で、質問で測る構成概念の比較可能性を低下させます。

反応スタイルは性格や文化的特徴と関連するとされます。そこで、今回は反応スタイルと、国レベルの知能、性格との関係を調査しました。データは52か国の44,096人の回答者によりました。続きを読む

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2017年02月19日

性格検査の結果の男女差は性格の性差そのものを反映するのではない


性格検査の結果には男女差があるとされますが、実はそれは性格の性差そのものを反映するのではなく、性格特性についての意見や解釈の違いを反映しているに過ぎないという研究があります。ただし、神経症傾向は例外です。

Shchebetenko, S. (2017). Reflexive characteristic adaptations explain sex differences in the Big Five: But not in neuroticism. Personality & Individual Differences, 111, 153-156. doi:10.1016/j.paid.2017.02.013.

ロシアのペルミ州立大学発達心理学教室の研究者による単著論文です。

本研究の目的は、性格質問紙への回答結果の性差が性格特性についての意見や解釈によって説明できるかどうかを検討することとしました。ここでの性格は5因子モデルによります。5因子モデルとは、性格には外向性、情緒安定性(神経症傾向)、調和性、勤勉性、開放性という5つの因子があるとするモデルのことです。

本研究では、性格特性についての意見や解釈を内省的特徴調節(Reflexive Characteristic Adaptations,RCA)と呼び、特性に対する態度、メタ特性、特性に対するメタ態度の3種類からなるとしています。ここでの特性に対する態度とは、特定の個人の性格特性ではなく、一般的な形でのある種の性格特性に対する両極的(ポジティブ vs. ネガティブ)な評価のことです。メタ特性とは、自分の性格が重要他者にどのように知覚されているかということについての意見のことです。特性に対するメタ態度とは、重要他者が持っていると思う特性に対する態度についての信念のことです。続きを読む

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2016年08月10日

メールで間違いをした相手に抱く印象は読み手の性格によって違う

メールに文法的な間違いがあったり、タイプミスがあったりすると、書き手の印象は悪くなるものです(本研究では特にタイプミスで相手の印象が悪くなりました)。しかし、メールでミスをした書き手に対する印象は読み手の性格やミスの種類によって異なるとの研究があります。

具体的には、調和性が低い人は文法ミスをした相手への印象が悪化しやすくなりました(調和性とは温和であったり、他人に親切である性格特性のことです)。しかし、タイプミスをした相手への印象は調和性の影響を受けませんでした。

一方、開放性が低い人はタイプミスをした相手への印象を悪く感じやすくなりました(開放性とは知的好奇心の強さが高い性格特性のことです)。一方、文法的間違いをした相手への印象は開放性の影響を受けませんでした。

また、外向性が高い人はミスをした相手に抱く印象が悪化しにくいという結果も得られました。

以下は研究の詳細情報です。続きを読む

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