2017年10月22日

ナルシストはマインドワンダリングの内容も自己愛色が強い


ナルシストは課題に集中していない「心ここにあらずの状態(マインドワンダリング状態)」になることが多いという研究があります。さらにナルシストのマインドワンダリングの内容は、自己に関わるものだと、ポジティブレベルが高く、ネガティブレベルが低く、過去のことが少なく、将来のことが多く、これは相対的な認知負荷が高くない時に限ります。

Kanske, P., Sharifi, M., Smallwood, J., Dziobek, I., & Singer, T. (2017). Where the narcissistic mind wanders: Increased self-related thoughts are more positive and future oriented. Journal of Personality Disorders, 31(4), 553-566. doi:10.1521/pedi_2016_30_263.

ドイツのマックス・プランク研究所人間認知脳科学部門社会神経科学研究室、ベルリン・フンボルト大学ベルリン精神脳科学科大学、イギリスのヨーク大学心理学研究室の研究者による論文です。

精神障害の診断や治療を受けたことがない135人が参加(女性89人,平均年齢30.3歳,SD = 10.7)。後に述べるCRT課題だけを受けた群が75人(女性50人,平均年齢29.4歳,SD =10.3)。CRT課題と後述するWM課題の両方を受けた群が60人(女性39人,平均年齢31.5歳,SD = 11.1)。続きを読む

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2017年06月03日

開放性が高い人は裸でダラダラ過ごすことが多い(自宅)


性格特性と日常生活の行動頻度との関係を調べた研究があります。その中で個人的に面白かったものをピックアップすると、表題の「開放性が高い人は裸でダラダラ過ごすことが多い(自宅)」以外に、調和性が高い人は車の中で歌ったり、シャワー中に歌うことが多い、勤勉性が高い人は鉛筆を口にくわえないことが多い、開放性が高い人は、食べ残しや庭の廃棄物を堆肥にすることが多い、といった関係がありました。

Chapman, B. P., & Goldberg, L. R. (2017). Act-frequency signatures of the Big Five. Personality & Individual Differences, 116, 201-205. doi:10.1016/j.paid.2017.04.049.

アメリカのロチェスター大学医科歯科学部とオレゴン研究所の研究者2名による共著論文です。

調査協力者は、米国オレゴン州のユージーン-スプリングフィールドコミュニティサンプル(Eugene-Springfield Community Sample,ESCS)。サンプル全員が住宅所有者。後述する質問紙2種類とも回答した人は765人。平均年齢 51.4歳(SD = 12.7)、女性58%、白人98%。

以下の質問紙を使用
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2017年04月10日

中間の選択肢を選ぶ人が多い国はIQが高い

質問に対する回答で中間の選択肢を選ぶ人が多い国はIQが高い、という研究があります。性格との関係もあるようです。

Minkov, M. (2017). Middle responding: An unobtrusive measure of national cognitive ability and personality. Personality & Individual Differences, 113, 187-192. doi:10.1016/j.paid.2017.03.041.

ブルガリアのヴァルナ経営大学、フィンランドのイティム・インターナショナル(itim International)の研究者による単著論文です。

反応スタイルは、心理学や社会学の研究で問題となります。ここでの反応スタイルとは、質問項目の内容によらず、質問に似たような回答をする傾向のことです。異なる文化には異なる反応スタイルがあると考えられることから、比較文化研究においては重大な問題で、質問で測る構成概念の比較可能性を低下させます。

反応スタイルは性格や文化的特徴と関連するとされます。そこで、今回は反応スタイルと、国レベルの知能、性格との関係を調査しました。データは52か国の44,096人の回答者によりました。続きを読む

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