2016年09月18日

Googleで去年の西暦の検索が多い地域は自殺率が高い

Googleで去年の西暦の検索が多いアメリカ合衆国の州は自殺率が高いという研究があります。「去年の西暦」とはまどろっこしい書き方です。しかし、「去年」だけだと、去年に起こった出来事と勘違いする人がでるかもしれず、「去年の西暦」としました。というのも、ここでのGoogle検索は純粋に「年」のことだからです。

Lee, D., Lee, H., & Choi, M. (2016). Examining the relationship between past orientation and US suicide rates: an analysis using big data-driven Google search queries. Journal of Medical Internet Research, 18(2):e35 DOI: 10.2196/jmir.4981.

大韓民国(韓国)のKAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology,韓国科学技術院)イノベーションテクノロジーマネジメント大学院、大洞病院(Dae-Dong Hospita)小児科学研究室の研究者達による論文です。

過去指向をGoogle Trendsによる検索クエリデータにより定量化。具体的には、とある年の前後1年に関する検索クエリ(検索ボリューム)の割合の比をとり、過去指向としました。たとえば、2009年の過去指向の算出では、「2008」の検索ボリュームの割合と「2010」の検索ボリュームの割合の比率をとりました。

過去指向は全米50州とワシントンD.C.(コロンビア特別区)で、2004年から2012年にわたり計算。なお、インターネット統計サイト、インターネット・ライブ・スタッツ(internet live stats)によると、アメリカでのインターネット普及率は2004年で64.76%、2012年で81.03%だったとのことです。続きを読む

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2016年02月09日

第一次世界大戦中は男性の自殺率が低かった(愛)

アイルランドで第一次世界大戦中に自殺率が低下しており、特に男性で顕著だという調査報告が英国王立精神医学会のオープンアクセス誌、『British Journal of Psychiatry Open(BJPsych Open)』に掲載されています。

アイルランドの漢字表記は愛蘭(土)ですから、記事タイトルの最後に「愛」をつけました。決しておふざけではありません。

Osman, M., & Parnell, A. C. (2015). Effect of the First World War on suicide rates in Ireland: an investigation of the 1864–1921 suicide trends. British Journal of Psychiatry Open, 1(2), 164-165. DOI: 10.1192/bjpo.bp.115.000539.

アイルランド国立大学ダブリン校(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)数理科学研究科数学統計学教室の先生と同大学の精神医学やコンピュータ情報科学を専門とする先生2名よる共著論文です。

用いたアイルランドの自殺率データは1864年から1921年のものでした。このデータはアイルランド中央統計局のサイトから入手しました。統計学的解析方法は分割時系列デザイン(interrupted time series design:ITSデザイン)によりました。

*分割時系列デザインとはある出来事が起こった年度の前後を比較してその出来事の影響力を推定する統計学的手法のことです。と偉そうなことを書きながら実は分割時系列デザインを用いた論文を読むのは初めてなので少し難しかったです。以下、論文から読み取れたことだけ書きます。続きを読む

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2015年05月11日

殺人幻想を抱いたことのある大学生は67%(芬蘭土)

殺人幻想を抱いたことのある大学生は67%というフィンランド(芬蘭土)の調査報告があります。他にも様々な結果が得られていますので、以下に記します。

Auvinen-Lintunen, L., Häkkänen-Nyholm, H., Ilonen, T., & Tikkanen, R. (2015). Sex Differences in Homicidal Fantasies among Finnish University Students. Psychology, 6(1), 39-47. doi: 10.4236/psych.2015.61004.

フィンランドのヘルシンキ大学中央病院、ヘルシンキ大学行動科学研究所、トゥルク大学、ヘルシンキ大学精神医学研究科臨床医学研究所の研究者達による論文です。

○調査方法

大学生626人が質問紙に回答(43%が心理学専攻生)。ただし、実際にデータ分析に用いたのは617人の回答結果(女子大生が86%,平均年齢は24歳,SD=3.45)。

これまで殺人幻想(殺人ファンタジー)あるいは殺人思考を抱いたことがあるかどうかを質問紙調査しました。「ある」と答えた人はさらに殺人ファンタジーの頻度やタイミング、目的、引き金、武器(凶器)の使用およびファンタジーへの感情的反応などについて質問。

○調査結果続きを読む

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