2017年09月09日

オンラインでのマインドフルネス訓練はマインドワンダリングを低下させる


オンラインでのマインドフルネスの訓練でマインドワンダリングが低下するという研究があります。

Bennike, I. H., Wieghorst, A., & Kirk, U. (2017). Online-based mindfulness training reduces behavioral markers of mind wandering. Journal of Cognitive Enhancement, 1(2), 172–181. DOI:10.1007/s41465-017-0020-9.

デンマーク(オーデンセ市)の南デンマーク大学心理学研究室の研究者3名による論文です。

起きている時間のおよそ半数は、マインドワンダリングしており、ウェルビーイング(幸福感)を低下させているとされます。そこで、認知機能の訓練、特に実行機能の訓練でマインドワンダリングを低下させることを目的にした研究が行われています。しかし、オンライン訓練でマインドワンダリングが低減するかどうかは明らかでありません。そこで、本研究の目的は、オンラインでのマインドフルネス瞑想や脳訓練がマインドワンダリングを低下させるかどうか調べることを目的としました。

実験はRCT(ランダム化比較試験)でした。30日間のマインドフルネス訓練群が54人、30日間の脳訓練群が41人でした。脳訓練には「Lumosity(ルモシティ)」という脳トレゲームを用いました。

マインドワンダリングは持続注意反応課題(Sustained Attention to Response Task,SART)、マインドフルネス傾向はマインドフル注意意識尺度(Mindful Attention to Awareness Scale,MAAS)で介入前後に測定しました。

SARTとは、頻度の高い刺激への自動的反応を、頻度の低い刺激が提示されたときに抑制できるかどうか調べる検査のことです。本研究では1〜9までの数字で3以外を頻度の高い刺激、3を頻度の低い刺激としています。

その結果、マインドフルネス訓練群ではマインドワンダリングが低下し、マインドフルネス傾向が高まりましたが、脳訓練群では有意な変化が検出されませんでした。脳訓練群で有意な結果が出なかった理由として、自己報告バイアス等の方法論的限界が考えられました。

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posted by マーキュリー2世 at 13:47 | Comment(0) | (マインドフルネス)瞑想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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