2017年08月20日

余白はメッセージの説得力を低下させる

テキストにある余白はメッセージの説得力を低下させる、という研究があります。ただし、例外となる状況もあります。

Kwan, C. M. C., Dai, X., & Wyer, R. S. (2017).Contextual Influences on Message Persuasion: The Effect of Empty Space. Journal of Consumer Research, 44(2), 448–464. doi:10.1093/jcr/ucx051.

中国の中山大学経営学部、香港の香港中文大学ビジネススクールマーケティング学部、香港科技大学ビジネススクールマーケティング学部の研究者による論文です。

テキストの周囲にある空白空間(余白)がメッセージの説得力に与える影響を調べた研究です。フィールド調査やラボでの実験等7つの研究を行いました。

その結果、余白がないよりも余白がある方が、メッセージの説得力が低く感じられ、その含意にそって行動することが少なくなりました。これらの効果はメッセージの強さの知覚によって媒介されていました。つまり、余白があるとメッセージの意見が強いとは思わなくなり、その結果として説得されにくくなりました。

ただし、これらの結果は、余白がコンピュータによってランダムに生成された場合やメッセージのソースが信頼性の低いものとされた場合には生じませんでした。

また、メッセージの内容が最初から研究協力者の態度と反対のものだった場合、余白によって反論傾向が低下し、メッセージで主張されている立場を受け入れるようになりました。しかし、認知負荷をかけると、余白を判断のヒューリスティックな基盤とし、説得されにくくなりました。

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posted by マーキュリー2世 at 21:50 | Comment(0) | 認知心理学、認知神経科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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