2016年10月30日

精神障害者かどうかは顔を見れば分かる

精神障害者かどうかは顔を見れば分かる、という研究があります。なお、ここでいう精神障害とは、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)と大うつ病性障害のことです。

Daros, A. R., Ruocco, A. C., & Rule, N. O. (2016). Identifying mental disorder from the faces of women with borderline personality disorder. Journal of Nonverbal Behavior, 40(4), 255-281. doi:10.1007/s10919-016-0237-9.

カナダのトロント大学心理学研究科の研究者3名による論文です。

研究参加者は、境界性人格障害のある女性の写真と、彼女らと人口統計学的特徴やIQがマッチした精神障害がない人の写真を見ました。その結果、参加者は、境界性人格障害の女性に精神障害があるかどうか写真を見ただけで偶然よりも高い確率で判断できました。この結果は、写真を見ただけで精神障害の有無を判断できないという信念があるにも関わらず得られました。

また、顔面特徴の空間的関係を変えると、精神障害の有無を判断できなくなった(判断が偶然レベルになった)ことから、顔の布置手がかりが精神障害者かどうかの識別に重要だと考えられます。

これらの結果は境界性人格障害だけでなく、大うつ病性障害でも得られました。また、精神障害がある人は、抑うつや怒り、不安、嫌悪が高く、情動が不安定で、苦痛を強く感じ、幸せでないような写真の写り方をしていました。さらに、写真から評定した抑うつ症状の評価が、写真に写っている人の実際の抑うつ症状と相関しました。

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posted by マーキュリー2世 at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理療法、臨床心理学、精神医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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