2015年12月29日

苦いものが好きな人はサディズムやサイコパシーが高い

苦い味が好きな人はサディスティックでサイコパシー傾向が高いという研究が発表されました。

Sagioglou, C., & Greitemeyer, T. (2016). Individual differences in bitter taste preferences are associated with antisocial personality traits. Appetite, 96, 299-308. doi:10.1016/j.appet.2015.09.031.

オーストリアのインスブルック大学心理学科の研究者2名による共著論文です。

本研究の目的は苦味の選好が反社会的な性格特性と関連するかを調査することでした。

調査は2つ実施し、全部でサンプル数がN = 953となりました(平均年齢35.65歳,女性48%)。

研究参加者には味の好みについて自己報告を求め、性格質問紙にも回答してもらいました。ここで評定した性格特性とはマキャベリズム(権謀術数主義)、サイコパシー(精神病質)、ナルシシズム(自己愛傾向)、everyday sadism(日常的サディズム)、攻撃特性及び性格の5因子(ビッグファイブ)でした。

everyday sadismとは臨床閾値未満のサディズム(加虐性欲)のことです(Buckels et al., 2013)。簡単にいえば残虐なことを楽しむこと(サド)ですね。ところで、マキャベリズム、サイコパシー、ナルシシズムはダークトライアド(Dark Triad)とひとまとめにいうことがあります。Buckels et al.(2013)はeveryday sadismもダークトライアドに追加し、ダークテトラド(Dark Tetrad)とすべきだと議論しています。なお、性格の5因子とは神経症傾向(情緒不安定性)、外向性、開放性、勤勉性、調和性という5つの性格特性のことで、ビッグファイブ因子と呼ばれることもあります。

さて調査の結果ですが、苦味が好きな人は反社会的性格特性が高くなり、特にeveryday sadismやサイコパシーとの関係が強くなりました。これは2つの研究のどちらでも同じ結果が確認されました。

甘味や酸味、塩味への選好を統制した回帰分析でも同様の結果となりました。また、他の味覚選好よりも苦味への選好の方が反社会的性格特性をより強く予測できました。

○引用文献
Buckels, E. E., Jones, D. N., & Paulhus, D. L. (2013). Behavioral confirmation of everyday sadism. Psychological Science, 24(11), 2201-2209. doi: 10.1177/0956797613490749.

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posted by マーキュリー2世 at 16:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ダークトライアド(Dark Triad) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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