2015年10月25日

おしっこを我慢すると嘘を言うのが上手くなる

膀胱がパンパンになったままでおしっこ(排尿)を我慢すると嘘をつくのが上手くなるという研究が発表されました。

Fenn, E., Blandón-Gitlin, I., Coons, J., Pineda, C., & Echon, R. (2015). The inhibitory spillover effect: Controlling the bladder makes better liars. Consciousness & Cognition, 37, 112-122. doi:10.1016/j.concog.2015.09.003.

アメリカのクレアモント大学院大学、カリフォルニア州立大学フラトン校の研究者による論文です。

まずはじめに実験参加者(被験者)は大量の水を飲みました(統制群は少量の水を飲みました)。次に面接官に対して嘘か本当のことを言いました。第三者が実験参加者の行動に嘘の手がかりが現れているか評価し、嘘をついているか、それとも真実を述べているかの判断をしました。

その結果、水を大量に飲んだ群だけ嘘をつく時に示す行動手がかりが少なくなり、本当のことを言っていることを示すかのような手がかりを出しました。また、水を大量に飲んだ群は説明が長く、複雑になりました。事実、第三者が大量飲水群の人たちの嘘を見破るのが難しくなり、嘘つきを正直者と判断するバイアスが強まりました。

研究者はこれらの結果を抑制波及効果(Inhibitory-Spillover-Effect:ISE)という現象で説明できるとしています。抑制波及効果とは自己制御していると他の自己制御が上手になることです。今回の実験だと嘘をついて人をだますことは抑制制御を要求されるので、大量飲水でおしっこを我慢するという身体的制御が嘘をつく時の認知的制御を促進したと考えられるわけです。

詐欺師はおしっこを我慢しながら相手を騙したらいいかもしれませんね。

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posted by マーキュリー2世 at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 認知心理学、認知神経科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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