2016年10月30日

精神障害者かどうかは顔を見れば分かる

精神障害者かどうかは顔を見れば分かる、という研究があります。なお、ここでいう精神障害とは、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)と大うつ病性障害のことです。

Daros, A. R., Ruocco, A. C., & Rule, N. O. (2016). Identifying mental disorder from the faces of women with borderline personality disorder. Journal of Nonverbal Behavior, 40(4), 255-281. doi:10.1007/s10919-016-0237-9.

カナダのトロント大学心理学研究科の研究者3名による論文です。

研究参加者は、境界性人格障害のある女性の写真と、彼女らと人口統計学的特徴やIQがマッチした精神障害がない人の写真を見ました。その結果、参加者は、境界性人格障害の女性に精神障害があるかどうか写真を見ただけで偶然よりも高い確率で判断できました。この結果は、写真を見ただけで精神障害の有無を判断できないという信念があるにも関わらず得られました。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理療法、臨床心理学、精神医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月16日

狭い場所にいると自己制御が上手になり、食物の誘惑に勝てるようになる

狭い場所にいると、お菓子の誘惑に勝てるようになる、自己制御(自己調整)能力が向上するという研究があります。

Xu, A. J., & Albarracín, D.(2016). Constrained Physical Space Constrains Hedonism. Journal of the Association for Consumer Research, 1(4), 557-568. DOI: 10.1086/688222.

アメリカ合衆国のミネソタ大学カールソン経営大学院、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究者2名による共著論文です。

〇研究目的

空間の制約が高カロリー食などの堕落商品の快楽的消費行動、および自己制御一般に与える影響を調べることを研究の目的としました。

○実験方法

空間的制約の実験操作は、同じ部屋にいる人の人数(密度)を増減させたり、部屋の大きさが異なる空間での調査・実験で行いました。

○結果

大きな空間よりも小さな空間の方が堕落製品の衝動買いが低下し、高カロリー食(チョコレートボール)の消費量が減少し、Go/No-Go課題でfalse alarm率が減少しました。続きを読む

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2016年10月09日

見つめられると信じてしまう

見つめられると真偽がよく分からない発言でも信じてしまう、あるいは目をそらして話されると信じられなくなるという研究があります。また、相手が目をそらして発言するよりも直視で発言する方が「信じない」という回答をする場合の反応が遅くなるという結果も得られています。

Kreysa, H., Kessler, L.,& Schweinberger, S. R. (2016). Direct Speaker Gaze Promotes Trust in Truth-Ambiguous Statements. PLoS ONE, 11(9): e0162291. doi:10.1371/journal.pone.0162291.

ドイツのフリードリヒ・シラー大学イェーナ心理学研究科一般心理学認知神経科学、同大学ドイツ研究振興協会人間知覚研究ユニット(DFG Research Unit Person Perception,Deutsche Forschungsgemeinschaft Research Unit Person Perception)の研究者3名よる論文です。ただし、3名とも現在はイェーナの心理学研究所(Institut für Psychologie)に移籍しています。

ドイツの大学生35名のデータを解析。男子学生が4名、平均年齢22歳(範囲17〜37歳)。

信じるか信じないか判断する材料としたのは、本当かどうか分からないような内容の文36種類でした。この文の大半は地方雑誌のトリビアページを元にして作成したものです。これらの文はパイロット研究(予備研究)の評定テストで作成。パイロット研究の参加者には文の内容を信じるか信じないか素早く判断してもらいました。その評定結果が「一読しただけでは真実か嘘か判断がつかない」となった文を本実験での刺激材料に採用しました。パイロット研究に参加した人(N = 42)は本実験には参加しませんでした。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 20:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする