2016年08月24日

ウィリアムス症候群の人はキャラ弁が理解できない?

ウィリアムス症候群という障害があります。ウィリアムス症候群とは、神経発達障害の一種で、その症状はエルフのような顔つき(妖精様顔貌)、結合組織異常、心臓疾患、高カルシウム血症などです。特に高い社交性を示すことが知られています。

ウィリアムス症候群の原因は7番染色体長腕(7q11.23)の微細欠失で、特にエラスチン(ELN)遺伝子の欠失が特徴的だとされています。7q11.23領域にはエラスチン遺伝子がありますが、それ以外にもLIMキナーゼ1(LIMK1)遺伝子などもあり、ウィリアムス症候群の病因に関わっているとされています。LIMK1遺伝子欠失は視空間認知障害との関連が指摘されています。なお、視空間認知障害はウィリアムス症候群の症状の1つです。言語能力は比較的高いと言われています。

ウィリアムス症候群の別名はウィリアムス-ボイレン症候群です。濁点を打ってウィリアムズ症候群、ウィリアムズ-ボイレン症候群と呼ばれることもあります。

さて、そんなウィリアムス症候群ですが、彼らは食材で顔を作るタイプの「キャラ弁」を認識するのが苦手であるという研究が発表されました。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 14:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 発達心理学・発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月15日

姿勢を正すとポジティブ感情が高まり、疲労感が低下する

軽度抑うつ状態や中等度抑うつ状態の人達は姿勢が悪く、うなだれた姿勢をしている傾向にあります。しかし、背筋を伸ばして姿勢を正すと、ポジティブ感情が高まり、疲労感が低下、おしゃべりになるという研究があります。

Wilkes, C., Kydd, R., Sagar, M., & Broadbent, E. (2017). Upright posture improves affect and fatigue in people with depressive symptoms. Journal of Behavior Therapy & Experimental Psychiatry, 54, 143-149. doi:10.1016/j.jbtep.2016.07.015.

ニュージーランドのオークランド大学精神医療研究室&生体工学研究所の研究者による論文です。

軽度から中等度の抑うつ症状を示す人61名が研究に参加。彼らを普段通りの姿勢で座る群と背筋を伸ばして座る群とにランダムに割り当て。実験課題は試験官社会的ストレステスト(Trier Social Stress Test,TSST)。感情や疲労感の変化を評定。スピーチ中に喋った単語を分析。

*試験官社会的ストレステストとは、試験官の前でスピーチをした後に暗算をする社会的ストレス課題のことです。詳しくは私の別のブログ『緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー』の記事「ストレスで離人症・現実感喪失症になりやすい社会不安障害患者」や「TSSTで発話の機能性が高まり、ポーズ時間が長くなる」を参考にしてください。

実験の結果、軽度抑うつ状態・中等度抑うつ状態の人達は、ベースラインで標準化データよりもうなだれた姿勢(slumped posture)をしており、前かがみ状態でした。猫背のような感じですね。背筋を伸ばして(upright posture)座る群は普段通りの姿勢で座る群と比較して、姿勢が改善しただけでなく、高い覚醒水準のポジティブ感情が高まり、疲労感が低下しました。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理療法、臨床心理学、精神医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

メールで間違いをした相手に抱く印象は読み手の性格によって違う

メールに文法的な間違いがあったり、タイプミスがあったりすると、書き手の印象は悪くなるものです(本研究では特にタイプミスで相手の印象が悪くなりました)。しかし、メールでミスをした書き手に対する印象は読み手の性格やミスの種類によって異なるとの研究があります。

具体的には、調和性が低い人は文法ミスをした相手への印象が悪化しやすくなりました(調和性とは温和であったり、他人に親切である性格特性のことです)。しかし、タイプミスをした相手への印象は調和性の影響を受けませんでした。

一方、開放性が低い人はタイプミスをした相手への印象を悪く感じやすくなりました(開放性とは知的好奇心の強さが高い性格特性のことです)。一方、文法的間違いをした相手への印象は開放性の影響を受けませんでした。

また、外向性が高い人はミスをした相手に抱く印象が悪化しにくいという結果も得られました。

以下は研究の詳細情報です。続きを読む

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posted by マーキュリー2世 at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 性格心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする