2019年08月18日

カッコウナマズ、驚異の托卵戦略

今回は、「カッコウナマズ」という魚の驚異の托卵戦略に関するお話です。何がどのように驚異かは読んでのお楽しみです。

Polačik, M., Reichard, M., Smith, C., & Blažek, R. (2019). Parasitic cuckoo catfish exploit parental responses to stray offspring. Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 374(1769):20180412. doi:10.1098/rstb.2018.0412.

チェコ共和国のチェコ科学アカデミー脊椎動物生物学研究所、ポーランドのウッチ大学生態学脊椎動物学科、イギリスのセント・アンドルーズ大学生物学部ベル-ペティグリュー自然史博物館の研究者による論文です。

カッコウナマズ(Synodontis multipunctatus)という魚がいます。名前にカッコウがついている通り、このナマズは他種に子供を育てさせる習性があります。托卵先はシクリッド(Cichlidae)という別の魚です。シクリッドの中には口内保育といって、親が口の中で子供を育てる種(マウスブルーダー)がいます。口内保育をするシクリッドの産卵時にカッコウナマズは自身の卵を紛れ込ませ、シクリッドの親の口に入るように仕向けます。

口の中に入るだけならシクリッドの親にとっても多少のコストがかかるぐらいで終わります。ですが、カッコウナマズの卵はシクリッドの卵より孵化するのが早く、稚魚に成長したナマズはまだ卵の状態のシクリッドを食べてしまいます。

これだけでもカッコウナマズの生態は驚愕的ですが、驚きはこれで終わりません。今回の論文ではなんと、カッコウナマズはシクリッドの親から排除されても、再びシクリッドの口の中に侵入できるというのです。続きを読む

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2019年08月03日

遠心力を体重の30%に維持するセイヨウミツバチ


セイヨウミツバチは急な旋回時に速度を落とし、遠心力を体重のおよそ30%に維持している、との研究があります。急な方向転換をする時にスピードを落とさないと「横滑り」しやすくなるので、それを防止するために遠心力を調整していると考えられます。

Mahadeeswara, M. Y., & Srinivasan, M. V. (2018). Coordinated Turning Behaviour of Loitering Honeybees. Scientific Reports, 8:16942. doi:10.1038/s41598-018-35307-5.

オーストラリアのクイーンズランド大学クイーンズランド脳研究所&情報技術電気工学研究科の研究者2名による共著論文です。

セイヨウミツバチ(Apis Mellifera)の巣箱の入り口を一時的にブロックして、巣箱の入り口の近くで飛んでいるミツバチを映像に記録した研究です。続きを読む

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